次代の決済法制を論じるための必読文献
本書の特色と狙い
キャッシュレス化が進むリテール決済を法的に分析し、従来、消費者法と決済法に分断して検討されてきた法制度について、横断的・包括的に規律するための立法政策のあり方を検討!
本書の主要内容
第1部 総論
第1章 キャッシュレス決済の横断的検討の必要性と検討の視点
第2章 キャッシュレス化と決済法制
第3章 改正割賦販売法と今後の立法政策上の課題
第4章 個人情報保護の観点からみたキャッシュレス決済
第2部 比較法の観点からのアプローチ:EU法
第5章 フランスにおける振込・振替をめぐる法状況
第6章 フランスにおけるクレジットカード決済をめぐる法状況
第7章 電子マネーのルールを通してみるフランスのキャッシュレス決済の法状況と性質
第8章 ドイツ民法における決済サービス規定の改正と判例学説
【資料1】フランス法参照条文一覧
【資料2】ドイツ民法(BGB)参照条文一覧
第3部 比較法の観点からのアプローチ:東アジア法
第9章 韓国の電子決済法制の動向──フィンテックと規制緩和の観点から──
第10章 中国における電子決済の進展と法規制の動向
第11章 台湾・中国におけるモバイル決済をめぐる法規整の現状と課題
第12章 シンガポール決済法制の動向──決済サービス法案および利用者保護ガイドラインを中心として──
第4部 キャッシュレス決済の市場および取引の構造──決済取引とプラットフォームビジネスという観点から──
第13章 クレジットカード決済システムの構造
第14章 決済サービス・プラットフォームと市場の多面性
第15章 「強力な顧客認証手段」とクレジットカードの不正利用に係る損失の負担──当事者のインセンティブの観点から──
第16章 プラットフォームビジネスという観点からみたキャッシュレス決済の取引構造──ネットワーク責任論からプラットフォーム契約構造論への転換──
第5部 キャッシュレス決済とグローバル化
第17章 国境を越えるリテール決済について──抵触法的考察──
第18章 抵触法の観点からみたペーパーレス証券決済