既刊書一覧

 

トップ > 裁判実務 > 民事事件 > 民事手続の中の情報―情報化のジレンマに直面する手続法―

民事手続の中の情報―情報化のジレンマに直面する手続法―

町村泰貴 編

2021年11月18日発行 A5判・390頁

ISBN:9784865564754

価格 : 税込5,280 円(税抜:4,800 円)

数量

かごに入れる
すぐに購入

関連書籍

次代の民事紛争処理手続を論ずるための必読文献!

本書の特色と狙い

IT化とDXに直面して揺れ動く民事紛争処理手続について、情報の利活用や秘密保護と公開のジレンマなどに関する問題状況・課題を整理し、在り方等を民事手続の各分野における専門家が論じる!
【執筆者一覧】 ※所属は2021年10月時点
町村泰貴(成城大学教授)/張 子弦(琉球大学講師)/長谷部由起子(学習院大学教授)/酒井博行(北海学園大学教授)/田邊 誠(広島大学名誉教授)/上向輝宜(志學館大学講師)/長島光一(帝京大学講師)/佐藤鉄男(中央大学教授)/橋本誠志(徳島文理大学准教授)/杉本純子(日本大学教授)/鶴巻 暁(弁護士・上條・鶴巻法律事務所)/稻垣美穂子(北海学園大学准教授)/長屋幸世(北星学園大学教授) 著
 

編集担当者から一言

民事紛争処理手続はプライバシーや企業秘密に深くかかわる一方、外部への情報の公開が求められうるため、情報の保護と公開とで衝突が起こりやすい状況にあります。そのうえで、民事紛争解決手続等のIT化の議論をどのように考える べきか。本書は諸々の命題が複雑に絡み合ったこの問題を解きほぐします。
  • 目次
  • 立ち読み
 

本書の主要内容

第1部 民事手続全般
 第1章 民事手続における情報の収集、提出、公開と保護との緊張関係
 第2章 中国の民事手続を変貌させる裁判IT化の動き
 第3章 発信者情報開示請求権を実現する裁判手続――「発信者情報開示の在り方に関する研究会」の提案を踏まえて
第2部 判決手続
 第4章 弁護士会照会に対する報告をめぐる紛争の処理と民事訴訟
 第5章 インカメラ(incamera)手続とインカメラ審理
 第6章 知的財産権訴訟の今後の課題――自動運転技術を題材として
 第7章 知的財産紛争における情報の利活用制限の規律と実効性――秘密保持命令における議論と課題を踏まえて
 第8章 判決情報・訴訟記録の公開可能性とオープンデータ化
第3部 執行・倒産手続
 第9章 破産者の個人情報――個人事件における破産公告の見直し
 第10章 倒産手続における「情報資産」の合法性と破産管財人の責任――「環境汚染」から「情報資産」へのステップアップに向けて
 第11章 倒産手続のIT化早期実現に向けて――「倒産手続のIT化に向けた中間取りまとめ」の概要と今後の展望
 第12章 民事再生手続における債権者集会のバーチャル開催の可能性の検討
 第13章 フランスにおける情報開示による経営難検知と倒産予防への取組み
 第14章 中国におけるオンライン競売の実情
第4部 家事調停・家事審判、裁判外紛争解決
 第15章 家事手続に現れた情報の保護
 第16章 裁判外紛争解決手続における公開と非公開