良書の出版を通して社会に貢献する

狙われた独居老人を救った成年後見人の奮戦記！

本書の特色と狙い

詐欺グループによって、唯一の生活資金である年金を年金担保融資制度を悪用して奪われてしまった独居老人のために、被害者の成年後見人となった著者が、あらゆる法的手段を駆使して被害者の救済を図り、人権を守ったある司法書士のドキュメント！

奪われた年金の返還を求めた民事裁判で、成年後見人（代理人）として地方裁判所の法廷に立ち、訴訟の準備から、訴えの提起、口頭弁論、和解交渉、裁判官とのやりとり等に携わった記録を用いて、成年後見人の訴訟へのかかわりを詳説した唯一の書！

詐欺グループの告発から刑事事件の公判記録の閲覧・謄写、民事事件への証拠提出など、並行して進んだ刑事事件と民事事件との関係を実務的に解説！

実際に用いた告発状や訴状、答弁書、後見開始審判の申立書等の書式を掲載し、刑事・民事・家事と多岐にわたる現実の紛争解決の諸相を立体的に理解できる！

後見事務についても、後見開始審判の申立てから、成年後見人の職務、後見事務報告、報酬付与の申立てまで、書式例を織り込み実際の実務を明示！

数多くの事例の集積が待たれる任意後見制度に関しても、筆者の任意後見受任者・任意代理人としての経験から問題点を抽出し、実務的な対応方法・ノウハウを明示！

本書の主要内容

第１章　事件の発端

第２章　後見開始の審判の申立て

第３章　成年後見人の職務

第４章　文書偽造と刑事告発

第５章　民事訴訟の提起

第６章　証拠収集　刑事記録の謄写等

第７章　訴訟告知と補助参加

第８章　判例解釈をめぐる裁判官との対立

第９章　和解の成立

第10章　後見事務報告

第11章　任意後見制度