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現代消費者法15周年記念特集 「消費者法の総点検」

●企画の趣旨
 2008年秋に創刊した「現代消費者法」は来年2023年に創刊15周年を迎えます。ご案内のとおり、2008年は、国民生活審議会が「『生活安心プロジェクト』行政のあり方の総点検」(提言)において「消費者・生活者を主役とした行政への転換の必要性」をうたい、その後、消費者庁・消費者委員会が設置されるなど消費者行政の見直しが本格化した時期であります。また、時を同じくして、消費者法学会が創立され、今日の消費者法研究の深化に寄与したものと思います。そして、それらの前提には、消費者被害の発生と、消費者団体や法律実務家の被害救済・予防の活動がありました。
 小誌の15周年にあたって、上記提言で使用された「総点検」という言葉をとらえて、「消費者法の潮流」「消費者の安全」「消費者取引」「消費者行政・法執行と紛争解決」の四つ柱の下、34のテーマを選定し、特にこの15年間に焦点を当てて振り返る「消費者法の総点検」と題した特集を、57号(2022年12月15日発行)、58号(2023年3月15日発行)、59号(2023年6月15日発行)の3号にわたって掲載するとともに、60号(2023年9月15日発行)においてこれらを敷衍した座談会「実務で直面する壁と克服への歩み」および「消費者法のあり方をめぐって」を掲載することで、今後の消費者法、消費者被害救済、消費者行政の羅針盤とすることをめざしています。
 

現代 消費者法

テーマ・執筆者一覧(タイトル・執筆者はすべて仮のものです。実際の掲載時とは異なる場合がございます)

57号(2022年12月15日発行)
1 消費者法の「総点検」を試みる(企画趣旨)
  一橋大学名誉教授 松本恒雄
2 デジタル化の進展と消費者法の課題
  上智大学教授 森下哲朗
3 欧州における消費者法制の動向
  龍谷大学教授 中田邦博
4 製品の安全をめぐる法規制・被害救済の変遷と課題
  久留米大学教授 朝見行弘
5 欠陥住宅をめぐる法規制・被害救済の変遷と課題
  立命館大学教授 石橋秀起
6 与信取引をめぐる法規制・被害救済の変遷と課題
  摂南大学准教授 城内 明
7 投資取引をめぐる法規制・被害救済の変遷と課題
  南山大学教授 王 冷然
8 不動産取引をめぐる法規制・被害救済の変遷と課題(高齢者保護を中心に)
  広島大学名誉教授 鳥谷部茂
9 消費生活相談と地方消費者行政
  名古屋経済大学教授 田口義明
10 消費生活条例と地方消費者行政
  弁護士 国府泰道
11 見守りネットワークと地方消費者行政
  消費者庁新未来戦略本部課長補佐 徳永欽也

 
 
58号(2023年3月15日発行)
1 特定商取引法の到達点と課題
  慶應義塾大学教授 鹿野菜穂子
2 消費者市民社会の形成と消費者教育
  佐賀大学教授 岩本 諭
3 医薬品の安全をめぐる法規制・被害者救済の変遷と課題
  東京学芸大学准教授 佐藤雄一郎
4 食品の安全をめぐる法規制
  岐阜大学教授 梶川千賀子
5 保険取引をめぐる法規制・被害者救済の変遷と課題――最近の問題事例を中心に
  立命館大学教授 竹陝―
6 通信販売をめぐる法規制・被害救済の変遷と課題――情報通信技術の発展に着目して
  北九州市立大学准教授 丸山愛博
7 景品表示法に基づく行政措置の変遷と課題――課徴金制度の改善・確約手続の導入
  獨協大学教授 宗田貴行
8 消費者安全法に基づく消費者行政とその課題――消費者事故調の役割を中心に
  名古屋大学教授 林 秀弥
9 越境消費者センター(CCJ)の実情と今後の展望
  明海大学教授 高橋義明
10 越境消費者取引をめぐる紛争解決の実情と展望
  立教大学教授・弁護士 早川吉尚

 
 
59号(2023年6月15日発行)
1 消費者契約法の変遷と課題
  東京大学教授 沖野眞已
2 支払法制の変遷と課題
  東京経済大学教授 桜井健夫
3 広告をめぐる契約規制法理の課題
  早稲田大学教授 山城一真
4 米国における消費者法制の動向
  北海道教育大学教授 籾岡宏成
5 運行サービスと安全性をめぐる法規制・被害者救済と課題
  早稲田大学教授 肥塚肇雄
6 消費者保護からみた宗教被害救済の変遷と課題
  弁護士 山口 広
7 連鎖販売取引をめぐる法規制と被害救済の課題――マルチ商法を特定商取引法でどのように規制するべきか――
  京都産業大学教授 坂東俊矢
8 不招請勧誘(訪問販売、電話勧誘販売、訪問購入)をめぐる法規制・被害救済の変遷と課題
  愛知大学准教授 上杉めぐみ
9 役務提供をめぐる法規制・被害救済の変遷と課題
  愛知学院大学准教授 永岩慧子
10 医療をめぐる法規制・被害救済の変遷と課題――医療の二つの特性という観点から――
  筑波大学教授 村山淳子
11 消費者庁・消費者委員会の設置、歩み、そして、課題
  北海道大学教授 池田清治
12 消費者紛争ADR・ODRの変遷と課題
  京都大学教授 山田 文
13 消費者団体訴訟の変遷と課題
  成城大学教授 町村泰貴
14 適格消費者団体等における組織・運営の実態と課題
  埼玉消費者被害をなくす会理事長・弁護士 池本誠司
 
 
60号(2023年9月15日発行)
【座談会1】実務で直面する壁と克服への歩み――法的救済と制度整備を求めて――
参加者:石戸谷 豊(弁護士)/ 大迫惠美子(弁護士)/ 平澤慎一(弁護士)/ 坂 勇一郎(弁護士)/島薗佐紀(弁護士)/志水芙美代(弁護士)/ 山田茂樹(司法書士)

【座談会2】 テーマ:消費者法のあり方をめぐって
参加者:松本恒雄(一橋大学名誉教授)/ 村 千鶴子(東京経済大学教授・弁護士)/ 丸山絵美子(慶應義塾大学教授)/ カライスコス アントニオス(龍谷大学教授)/ 原田大樹(京都大学教授)/ 町村泰貴(成城大学教授)